2010年10月7日木曜日

鳩山由紀夫を断罪する

鳩山由紀夫を断罪する

 鳩山由紀夫が2009年9月16日総理大臣に就任したとき国民は例によってムダな空騒ぎをした。だが庶民の苦労を知らぬこのバカお殿様は翌年6月8日には政権を投げ出していた。古枯の木は現代社会の特色は国民が権力に対して失望、絶望していることだとあるエッセイに書いたが、鳩山はまさに絶望の象徴だった。
 鳩山は就任早々、政治とカネの問題を追及され窮地に追い込まれた。普天間基地に対する日米合意の見直しでは言う事が二転三転し、その迷走振りはひどいものだった。日米の同盟関係はぎくしゃくし、アメリカは日本に対する不信感を強固なものとした。鳩山はいつも基地問題については腹案があると公言していたが実は何もなかった。無策だった。こんな無責任な言動を弄した総理が今までの日本政治史上いただろうか。
 鳩山の外交理念である友愛外交は諸国民の嘲笑を買った。和を尊ぶことはいいことかも知れぬが、これを国際関係に適用した総理や大統領がかつてこの地球上に存在したであろうか。各国はパワーの冷徹な計算のうえ、必死になって日夜国益を追求している。鳩山は個人的な希求を外交政策に転換しようとした稀代のバカものである。
 二度とこのような人間は総理になってもらいたくない。ただ鳩山は一度だけいいことをした。それは“一度総理をし者は政界に影響力を残すべきではない”と言ったことだ。だがこれもウソか。鳩山はいつまでたっても議員を辞めようとしない。

2009年10月6

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