2010年3月21日日曜日

ルーマニアー悲劇の歴史と将来の展望

ルーマニアー悲劇の歴史と将来の展望

 みなさん、古枯の木は2010年6月24日、Torrance Plaza Hotelで標記演題の講演と行うことになりました。時間は午後7時から9時までです。今回は、ルーマニアの社会問題に詳しく、今までにルーマニアを数回訪問したことのある中井美鈴さんと共同で行います。中井さんは共産主義時代にルーマニアで虐待された多くの人々を救い、時々ルーマニアの識者を招聘してロスで講演会も開催しています。
 時間と興味のある方は是非ご出席ください。
古枯の木

2010年2月21日日曜日

見つからなければ罪ではない

見つからなければ罪ではない

 資金管理団体の土地購入を廻る政治資金規正法違反に関連して不起訴となった小沢一郎が“検察の捜査に勝るものはない”といって不起訴が身の潔白を証明するものであるかのように語っている。これは見つからなければ罪ではないというのと同じである。このような狡猾で自らを律する自律心のなさがやがて卑劣で汚辱にまみれた拝金主義、物質主義に導くのである。すべての悪を秘書のせいにして私利私欲のため金権腐敗の不正行為を平然と行う小沢一郎の態度は許し難い。
古枯の木

2010年2月17日水曜日

山本五十六とロサンゼルス

 現在、日本とロスに間を行き来しているが、最近、ロスの近現代史研究会で”山本五十六の実像に迫る”と題して講演を行った。五十六の人気は今でも高く、定員50名対して100人以上の参加申し込みがあった。席は無くても構わぬといって通路であくらをかく人も数人いたし、如水会のメンバーも一名参加してくれた。
 五十六が現れる前の帝国海軍の対米戦略思想は日本近海に待ち伏せして迎え撃つという守勢的、消極的な邀撃漸減(ようげきぜんげん)作戦と遠距離先制攻撃である大鑑巨砲主義であった。それに対して五十六は空母を中心とする航空主兵主義を採用し、短期、積極作戦を導入した。軍人でありながら高度な政治判断を要求される軍政家としての五十六の真髄がここにあり、彼には大局を見るの明があった。ただ現場で作戦の指揮をとる用兵家としてはソロモン諸島の消耗戦を繰り返すなど少し凡庸ではなかったかというのが筆者の講演の概要であった。
 この講演会に先立ち、地元の新聞や雑誌が会の予告記事を出してくれた。これを見て100歳の猪瀬よしこさんが羅府新報という地元紙に手紙を寄せた。この新聞社は彼女の父親が1903年に創設したもので、今でも週に4回新聞が発行れている。彼女の父親は長岡市の出身で、彼女の伯母さんと五十六は長岡の表町小学校で同級生だった。五十六は非常に聡明でいつもクラスで一番、伯母さんは二番だった。伯母さんは長岡の師範学校を卒業した後、結婚、渡米し1920年ごろからロスダウンタウンのボイルハイツ地区のシカゴ通りに住み洋裁を教えていた。よしこさんはこの伯母を頼って1926年渡米、伯母の家に寄宿しながらルーズベルト高校に通っていた。
 五十六はワシントン駐在の終了した1928年ロスに立ち寄った。目的は二つ、一つは小学校の同級生でロス郊外で百姓をしていた新保徳太郎を激励するため、もう一つはよしこさんの伯母に会うためだった。これが五十六とロスのただ一つの接点である。
伯母の家には新保徳太郎が車で連れて来た。よしこさんは今でも五十六に会ったときの情景を鮮明に覚えているそうだ。五十六は精神的に大変若々しく、物事を的確に洞察するような澄んだ眼を持っていた。よしこさんは五十六の中に偉大なリーダーシップを感じたが、この人なら日本を守り、無謀極まりない対米戦争を避けてくれるだろうと確信したという。現実を直視し、付和雷同せず、自主的判断を下す五十六の態度に深い感銘を覚えたらしい。五十六はこの後、サンフランシスコ経由、帰国した。
 筆者の講演が終了したとき、羅府新報の女性記者がよしこさんの手紙を朗読したが、これが出席者全員に大きな感銘を与え、中には後で筆者にこの手紙について電話してくる人やイーメイルを打ってくる人もいた。
 よしこさんは現在101歳、筆者の家から車で5分ぐらいのところに住み、五十六に関するいろいろ貴重な情報を提供してくれる。五十六に会ったことに大きな誇りを感じている。彼女の頭脳は極めて明晰で、40数人の孫とひ孫に囲まれて幸福な日々を送っている。五十六に対する敬愛の念は極めて強く、こちらが五十六、五十六と呼んでいるのに、彼女はいつも襟を正して、”元帥””元帥”と呼ぶ。よしこさんの実家の墓が長岡市の長興寺にあり隣が五十六の墓だそうだ。よしこさんは年のため訪日はかなわぬので、今度筆者が日本へ行くときはぜひ両方の墓に参って欲しいといっている。今年春には長岡を再再度訪問の予定で両者の墓に詣でるつもりでいる。

古枯の木

富が国を滅ぼす

富が国を滅ぼす

 新渡戸稲造(1862-1933)はその著“武士道”でローマ帝国衰亡の原因が富にあったと教えている。帝国の初期の段階では富と権力は完全に分離されていたが、やがて貴族が商業に従事することが許され、その結果、富と権力が一部の貴族に独占されされるに至った。これが帝国崩壊の大きな原因の一つである。
 わが国では封建主義の時代、武士は一貫して金銭は卑賤なものとしてこれを遠ざけてきた。明治維新の初期のころ、役人たちが金銭による悪徳から開放されていたのはかかる武士道哲学による。ところが現代ではどうか。小沢一郎などの守銭奴が権力を壟断し、金権腐敗の政治がはびこっている。このような状態では、日本は中国、北朝鮮、韓国などによって攻撃されるまえに衰亡、自滅してしまうかもしれない。
古枯の木

2010年2月9日火曜日

金権腐敗の政治よサラバ

金権腐敗の政治よサラバ

 石川知浩よ、君はついに起訴された。裁判では小沢の悪行をすべて暴露し、小沢の金権腐敗に政治にさよならをせよ。さもなくば君は小沢によって刺客を送られるか毒を盛られるぞ。小沢は君の口を封じたいからだ。
 小沢と運命共同体などというつまらぬ考えを捨てよ。いずれ小沢は失脚する。そのとき君までその失脚の波に巻き込まれるだろう。これにより君の政治生命は消えうせる恐れがある。有能で律儀な君のために惜しむ。早く闇将軍の束縛、桎梏から逃れよ。
古枯の木

2010年2月7日日曜日

”ゴールドラッシュ物語”について

“ゴールドラッシュ物語”について

 古枯の木は2000年“ゴールドラッシュ物語”なる小著を刊行しました。いろいろな反応が読者諸氏から寄せられましたので、以下にその一部を簡潔にご報告したいと思います。
1. ゴールドラッシュの“ラッシュ”が20数年で終わったのは驚きである。
2. 鉱夫の多くは金持ちになれなかったが、その理由がよく理解できた。
3. 日本では10年ぐらい前、ベンチャーキャピタルといって騒いでいたがゴールドラッシュのときにこれがすでに存在したとは大きな驚きである。
4. 佐渡の金山とカリフォルニアゴールドラッシュの違いがよく分かった。
5. 貪欲なロシア人がなぜゴールドラッシュに参加しなかったのか。
6. 採鉱には各民族の特性が現れていて面白い。たとえばメキシコ人は季節労働者。
7. 以前ロスに住んでいたがゴールドラッシュのことは全然知らなかった。古枯の木の本をもってハイウエイ49号線沿いののゴーストタウンをいつか廻りたい。
8. ジョン万次郎のゴールドラッシュへの参加を本の中に追加すべきである。
9. 鉱夫たちはどんな種類のギャンブルを好んだのか。
 昨年11月17日付けでGoogle Japanにgrimpo さんという人が小著は“いつまでたっても古本で見つからない一冊だ”と苦情を述べています。同じような苦情をたくさん聞いています。また,だいぶ以前にamazonでこの本が“コレクター商品”となり、価格が1300円から3960円にまで高騰したというニュースも見ました。
 原著はすでに絶版になっています。現在改訂版を書いています。これには万次郎を入れ、さらに2-3の面白い話を追加します。どうか乞ご期待。
古枯の木

アメリカ人の適応性

アメリカ人の適応性

 かねてからアメリカ人には非常に早い適応性のあることを知っていた。たとえばわが家の近くにあるパーロスベルデス地区の小学校では4年生のときからコンピューターを教える。一方、日本では小学生にコンピューターなど一切教えず、せいぜい趣味として町のコンピュータークラスに通う程度らしい。
 孫の一人が同じ地区の幼稚園に今年9月から入ることになっている。先週、親たちを集めての説明会があり、そこで驚きべきことが発表された。幼稚園では9月からスペイン語または中国語の科目が課せられるという。スペイン語は距離的にメキシコが近いことから分かるが、なぜ中国語が選ばれたのだろうか。中国がアメリカにとり大きな貿易相手であるためか. そうとすればその適応性の異常の早さには驚く。
 一般的にアメリカ人は外国語に対する関心が低いと考えていたがこれは改める必要があるだろうか。
古枯の木