富が国を滅ぼす
新渡戸稲造(1862-1933)はその著“武士道”でローマ帝国衰亡の原因が富にあったと教えている。帝国の初期の段階では富と権力は完全に分離されていたが、やがて貴族が商業に従事することが許され、その結果、富と権力が一部の貴族に独占されされるに至った。これが帝国崩壊の大きな原因の一つである。
わが国では封建主義の時代、武士は一貫して金銭は卑賤なものとしてこれを遠ざけてきた。明治維新の初期のころ、役人たちが金銭による悪徳から開放されていたのはかかる武士道哲学による。ところが現代ではどうか。小沢一郎などの守銭奴が権力を壟断し、金権腐敗の政治がはびこっている。このような状態では、日本は中国、北朝鮮、韓国などによって攻撃されるまえに衰亡、自滅してしまうかもしれない。
古枯の木
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