2010年2月1日月曜日

空手の審判のむずかしさ

空手の審判のむずかしさ

 相撲では体が地上に落ちたり、足がたわらを割るのが同時であっても“同体”という判定を行司が下すことは許されていない。行司はどちらかに軍配を上げなければならない。空手の審判にはいろいろ困難な点が多いが、そのうちの一つがやはり“同時”が許されぬことである。審判はいつも戦う両者の有効な突きや蹴りに注意しなければならないが、もし突きや蹴りがまったく同時であっても両者の姿勢、態度、闘争心、気合などを斟酌して勝敗を瞬時に決める必要がある。
 もう一つの困難は両者がもつれたときいつ“止め”の号令をかけるかである。この号令の発信を誤ると一方に思わぬ不利を与えかねないからだ。必要ならそのとき簡にして要を得た注意を与える必要がある。アラブ系の人間とユダヤ系の人間が争うとき彼らはとくに闘争心を鮮烈にするので注意していなければならない。
古枯の木

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