日米親善 永遠なれ
1860年咸臨丸が勝海舟やジョン万次郎などを乗せて太平洋を渡ったが、目的地のサンフランシスコで乗組員3人が病死した。2010年8月29日、乗組員の子孫ら約30人が出席して、日米の平和と親善を願う記念碑の除幕式が行われたそうである。その記念碑は”日米親善 永遠なれ“と刻まれ、揮毫したのは徳川将軍18代目の徳川恒孝とのこと。
問題は“永遠なれ”の言葉である。いったいこの世の中に永遠なるものがあるだろうか。すべてはテンポラリーではないか。日本人は好んで“久遠の友情”とか“永遠の真理”などという言葉を使用するがそんなものがこの世の中に存在するだろうか。哲学者のベイコンは永遠とは悪なるものなりとまで言っている。従って古枯の木は永遠という言葉の使用にはいつも極めて慎重である。
古枯の木―2010年9月1日記す。
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