T教授からの手紙
一橋大学で27年間教鞭をとっていたT教授から定年退職したとの手紙をもらった。国立大学の定年は62歳だから多分彼も62歳だろう。彼は招聘されて一橋に来るまえにハーバード・ビジネス。スクールで教えていた。そのころ一駒の講義を行うのに約10時間の準備をしたそうだ。ときにはストレスのため下痢をしたり激しい胃痛をおこすこともあったらしい。講義で世界の俊秀である生徒に負けることは絶対に許されないためだ。
その彼が再びハーバードで教壇に立つという。しかもこれから8-10年は勤務を続けるそうだ。すごい馬力に深い敬意を表する。今度はハーバードで“競争力”とか“知識ベースの戦略”について教えるという。ハーバードには有名なマイケル・ポーター教授がおり、彼と共同の研究もあるらしい。
古枯の木は馬齢を重ねすでに77歳。そろそろ人生の幕引きをやろうかと考えていたがT氏の手紙を見てもう少し頑張らねばならぬとの激励と勇気を与えられた。同時にT氏のハーバードでのご健闘を祈る。
古枯の木―2010年9月2日
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