基地はどこえ行く
鳩山首相はいつも日米同盟こそが日本外交の基軸だと言っているが、本当にそのように考えているかは疑わしい。揺れる基地問題をみていると彼は外交の中心を中国に向けているように思えてならない。中国経済のめまぐるしい発展によりアジアの星座も勢力関係も大変動を受けている。このような中でわが国はできうる限り中正不偏の立場を維持しなければならないが、同時に一旦ことあるとき終局的勝利をうる公算ある側と親善関係を維持しなければならない。これはビスマルク以来の鉄則である。彼が真に識見達識の士であるならば日米関係を軽視することはないだろう。
彼はまた常時駐留無き安保を提唱しているがそんなことが現実に可能であろうか。それはちょうど保険料を払わずになにかことが発生したときに保険金を要求するのに等しくドダイ無理である。でもこれこそは中国が日米関係に対して持っている長年の夢である。中国は日米関係に亀裂を生じさせることができればアジアの大国として自由に振舞うことができるからだ。
古枯の木
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