2010年9月23日木曜日

暗く陰湿な部屋

暗く陰湿な部屋

 小学校のとき先生に連れられて市役所の見学に行った。すべての部課の部屋は開放的でガラスの窓越しに職員たちがきびきびと働いている様子がよく理解できた。でが一つだけ部屋のカーテンは下ろされ、見るからに陰湿でじめじめしている部屋があり、そこには“兵事課”の看板が掛っていた。先生は兵事課とは日本兵となる人を徴集するための仕事をしている課であると教えてくれた。
 そのころ日本兵は神兵または皇軍の兵士(天皇の兵隊の意味)と呼ばれ、表面的には尊敬されていた。非常に重要な仕事をする課であり、さらにいろいろな機密事項もあるからカーテンが降ろされ、暗くなっているだろうと想像した。さらに神兵を徴募するところだから一種神聖な場所であるとも思った。
 ところがこの見学から帰って新事実を発見するのに時間はかからなかった。兵事課をめぐる大人たちの会話は次のようなものだった。自分の息子を兵役の義務から免除してもらため、いつも兵事課には現ナマが乱舞している、息子を兵器産業における重要なエンジニアーであるとの虚偽の申告書を兵事課で書いてもらえば兵役は免除されなどである。
 二宮金次郎の末裔に二宮尊堂という人がいた。この人は有名人の末裔であるとして兵役を免除されたと直接本人から聞いたことがある。
 徴兵制が復活し、兵事課が再生し、自分の息子が徴兵の適齢期になったとき、一体古枯の木はどんな態度をとるであろうか。

古枯の木―2010年9月22日

陸自の増員に反対

陸自の増員に反対

  防衛省が陸上自衛隊員の定数を15万5千人から16万8千人に引き上げると発表した。なぜいまさら陸自の定員をそんなに引き上げるのか。日本は四面環海の国である。海空軍の増強なら賛成であるが、陸軍を増強するなど時代錯誤も甚だしい。日本が制空権、制海権を失っときもうこの小さな島国を防衛することなどほとんど不可能である。なぜなら日本はあるゆる方向から簡単にアクセスできるからだ。この点から古枯の木は陸軍無用論者である。警察程度の陸軍があればそれで充分である。
 2004年末、政府は陸上自衛隊員を5千人削減すると発表した。これは喜ぶべきことだが、この発表と今回の発表は著しく矛盾撞着する。アメリカは国益の観点から日本本土の防衛は日本に任せたいと考えているのであるいはアメリカから陸軍強化の要求があったかもしれない。
 海軍は空軍の援助なしでは存在しえない。海軍はシーレインの保全も重要な役割であるが、そのためには空軍の援護が必要である。陸軍の近代兵器である戦車はもはや空軍の援護ななしでは活躍しえない。陸軍を増強するような金があるなら、その金で海空軍を増強し、核武装の実現を真剣に検討すべきと思う。

古枯の木―2010年9月21日

2010年9月22日水曜日

沖縄の領有権

沖縄の領有権

 中国のある研究者が日本は沖縄を不法に占拠していると発表した。それによれば沖縄は19世紀末、明治政府が不法に奪い取ったものであるそうだ。尖閣諸島も中国領であり、これについて話し合うなど論外であるとも言っている。いよいよ中国が沖縄に対する領土的野心を露わにしてきたといいうる。また彼は1972年の沖縄返還後、沖縄の独立運動が熾烈となり、今では島民の75%が日本からの独立を望んでいるとまで極論している。
 2010年7月27日のエッセイ“沖縄の帰属問題”で古枯の木はこの点の警鐘を乱打した。中国が日本政府に虐げられた沖縄島民を解放するという名目で沖縄に侵攻してくることもありうる。沖縄島民の中には戦争中の日本陸軍の残虐行為に対する反発がものすごい。日本陸軍は沖縄島民の生命を守るどころか、陸軍の盾にしようとした。いまでも日本を恨む島民の数も多いとのことだ。彼らが一時の感情から中国軍を迎え入れるような行動にでるかもしれない。

古枯の木―2010年9月21日

2010年9月20日月曜日

円高に断固対処せよ

円高に断固対処せよ

  このところ円高傾向ははなはだしく一時82円台まで達した。政府、日銀は最近やっと重い腰をあげ介入に踏みきった。これに対しアメリカ政府筋から介入に対する批判が出た。それについて政府、日銀は周章狼狽を繰り返しているようである。日本では自民党の古賀誠や官僚たちが日本の財政をむちゃくちゃにした。国には膨大な借金があり、国債依存率は世界最高だ。まさに国は危機的財政状況にある。
 こんな国の通貨“円”のバリュウー(価値)が“上がる(円高)”訳がない。これはユダヤ人や中国人の貪欲な投機筋の策謀によるものだ。彼らは日本経済の実態を無視して円高と円安を繰り返し、これによって巨万の富を得ようとしている。このまま放置すれば円高により日本経済は崩壊しかねない。
 日本だけの単独介入ではなくて国際協調的な介入が必要との議論がある。でもこれはドダイ無理な注文だ。各国は輸出増大の観点から自国通貨の円に対するの通貨価値の下落を願っているからだ
 ブームの円高は他のブームと同様いつまでも続かない。一時的なものだ。しかしながら為替の介入に対して外国から抗議を受けたときなぜ“日本は国益の命ずるところによって断固対処する”と伝えないのか。日本政府や日銀の態度には面映いものがある。

古枯の木―2010年9月19日

校長の訓話

校長の訓話

 9月になるとアメリカの学校の新学年が始まる。それにつけても想い出されるのは我が家の子供3人を9月に始めて日本の学校に送ったときのことだ。古枯の木は約10年間アメリカで勤務した後、1976年の夏に帰国した。そして9月には子供たちは日本の学校に入った。彼らは最初の日から授業が始まるものと考えていたが授業はなく始業式があったそうだ。校長が訓話、訓示をたれたが、全く意味不明でありそこにいた子供たちは誰も聞いていなかったという。その夜、食事のときから辛辣な子供たちの日本の教育批判が始まった。式のため一日損したとか、何のために式などをやるのかなどだった。アメリカでは絶対に考えられぬことだとも。さらに子供の頭の中に校長の言ったことの内容は何も残っていないという。
 日本人は学校に限らず式が大好きだ。アメリカでデーラー会議を主催すると出席者の間からいろいろ建設的な意見が出て教えられることが多かった。ところが日本のデーラー会議は優秀デーラーや優秀セールスマンの表彰式が主で、討論のとき出席者は沈黙を守り発言はほとんどなかった。あとは偉い会社幹部の意味のない精神訓話だった。日本社会の後進性、形式主義が教育界はもちろん実業界にまで残っているような気がする。

古枯の木-2010年9月17日

2010年9月15日水曜日

民主党議員と事大主義

民主党議員と事大主義

 10月14日の民主党代表選で菅が721対491ポイントの大差で小沢に勝った。これは当然のことと思う。党員やサポータは押しなべて反小沢だった。ただ民主党議員だけは412対400で僅差だった。ある人はこれを指して、永田町と国民の政治感覚の差であるといっていた。
 よく日本人や他の東洋民族の欠点は事大主義だといわれる。事大主義とは“大に事(つか)えること”を意味する。つまり確固たる信念を持たず、いつも勢力の強大なものに従って自分を守り、なびくことをいう。民主党の国会議員の身近にはいつも小沢がいる。彼らは小沢のご機嫌をとり、もみて、愛想笑い、へつらいで小沢から離れまいとする。この原則が代表選の吟の議員の数字に表れたわけだ。
 今後菅がどれだけ長く首相の地位を保てるかはどこまで脱小沢を貫けるかにある。脱小沢を止めたらたちまち国民の支持を失う。挙党一致などと言っておらずに、アメリカの新政権のように負けた側をすべて政権の座から淘汰するぐらいの決意でやって欲しい。

古枯の木―2010年9月14日

2010年9月12日日曜日

現代の辻政信II

現代の辻政信II

辻政信は太平洋戦争中、大本営の参謀本部にあって幾多の作戦に失敗し、有為の青年を多数殺してきた男だ。失敗するごとにその責任を現地の司令官に押し付けてきた卑劣な男でもある。ときには自殺を強要するためピストルまで贈った。名誉欲と功名心にとりつかれた妖怪人間であったのだ。敗戦後しばらく僧侶に身をやつして東南アジアを廻っていたが、1948年の戦犯解除に伴い日本に帰り、その後2度まで国会議員の選出されたのである。
 なぜ日本国民は彼のような妖怪を選挙で選んだのか。日本人の無責任体質のためか、それとも忘れやすい体質のためか。または辻の宣伝に乗せられたのか。それは分からぬ。でもそのとき古枯の木は日本人の低劣な精神構造、歴史認識の甘さ、それに良識の欠如に大きなショックを受けた。
 2010年9月14日、民主党の代表選が行われる。小沢と菅の一騎打ちだ。小沢は拝金主義の塊であり、国民を欺き続けてきた妖怪人間である。すべての悪を秘書のせいにし私利私欲に埋没し、金権腐敗の政治を行ってきた男だ。辻政信との共通点が非常に多い。小沢を現代の辻政信と呼んで筆者は憚らない。
 もし小沢が代表選で民主党の代表に選ばれたら、日本人の精神構造は辻を選んだ頃にくらべて余り進歩していなと結論付けるであろう。

古枯の木-2010年9月11日