2010年9月12日日曜日

現代の辻政信II

現代の辻政信II

辻政信は太平洋戦争中、大本営の参謀本部にあって幾多の作戦に失敗し、有為の青年を多数殺してきた男だ。失敗するごとにその責任を現地の司令官に押し付けてきた卑劣な男でもある。ときには自殺を強要するためピストルまで贈った。名誉欲と功名心にとりつかれた妖怪人間であったのだ。敗戦後しばらく僧侶に身をやつして東南アジアを廻っていたが、1948年の戦犯解除に伴い日本に帰り、その後2度まで国会議員の選出されたのである。
 なぜ日本国民は彼のような妖怪を選挙で選んだのか。日本人の無責任体質のためか、それとも忘れやすい体質のためか。または辻の宣伝に乗せられたのか。それは分からぬ。でもそのとき古枯の木は日本人の低劣な精神構造、歴史認識の甘さ、それに良識の欠如に大きなショックを受けた。
 2010年9月14日、民主党の代表選が行われる。小沢と菅の一騎打ちだ。小沢は拝金主義の塊であり、国民を欺き続けてきた妖怪人間である。すべての悪を秘書のせいにし私利私欲に埋没し、金権腐敗の政治を行ってきた男だ。辻政信との共通点が非常に多い。小沢を現代の辻政信と呼んで筆者は憚らない。
 もし小沢が代表選で民主党の代表に選ばれたら、日本人の精神構造は辻を選んだ頃にくらべて余り進歩していなと結論付けるであろう。

古枯の木-2010年9月11日

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