アメリカ・ドッキリ物語 (5)
古枯の木
礼は1回で充分
空港や駅で日本人同士が“どうも、どうも”と言いながら、何度も礼を繰り返す光景をよく目にする。中には最初から終わりまで礼をしている人もいる。あるときこれを見たアメリカ人が、“日本人が礼をするのはアメリカ人が握手をするのと同じだと思う。だがなぜ日本人同士は何度も礼をするのか。アメリカ人は1度しか握手しない”と訊いてきた。日本人でありながらそれまで長く気の付かなかった点であり、アメリカ人に指摘されて驚いた次第である。それ以来注意しているが確かにアメリカ人が何度も握手を繰り返すことは見たことがない。
このとき以来筆者は礼は1回で充分であり、常に1回しかしないことにしている。ついでながら日本人で握手するとき、同時に礼をする人があるが、これはやめたほうがいいい。握手すろときは相手の目をじっくり見るべきだ。
古枯の木―在米35年、歴史愛好家、著書に『日本敗れたり』『ゴールドラッシュ物語』など)
今まで気にもしなかったけど良く観察してみると確かに何度も礼をしている光景を目にします。アメリカ映画などで日本人役の人が何度も礼をしているのを見て不自然に思いましたが自分もしているのかも!相手の目を見て挨拶する。当たり前のつもりでしたが、ちゃんと出来ているか自分を観察してみることにします。
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