2009年1月30日金曜日

アメリカドッキリ物語 10

アメリカ・ドッキリ物語(10)

古枯の木

Close Out Sales

 いままで9回にわたり肝を冷やしたり、びっくりすることばかり書いてきたが、最後はドッキリではなくてナイスサプライズをご紹介したい。

 ロス郊外のブエナパークという町にKnott’s Berry Farm という遊園地がある。もともとこの遊園地はカリフォルニアのゴールドラッシュのときに繁栄し、後にゴーストタウンと化した町にあった学校、消防署、教会、サロンなどを集めて展示したものだが、それ以外にアメリカ東部のフィラデルフィアにある独立記念館のレプリカが置かれている。
 
 この遊園地のすぐ近くにCrystal Factoryという店があり、ここではガラス製品、陶磁器、ボーンチャイナなどを販売している。よく行く店だが、いつ訪問しても“Close Out Sales”(店じまいセール)と書いた大きな旗が店頭に掲げられている。これはおかしいと思ってあるときこの店のオーナーに訊いてみた。
 
 筆者―“いつ来ても“Close Out Sales”の旗が掲げられている。でも閉店するのを見たことがない、これはインチキではないか“
オーナー“いやインチキではない。われわれは毎晩9時に閉店している、だから今売っているのは店じまいセールだよ”
古枯の木―アメリカ在住35年

1 件のコメント:

  1. アメリカドッキリ物語1から10まで読みました。どれも面白くドッキリです。それにしても古枯の木さんの好奇心の旺盛なことと知識力、行動力には驚きです。子供の時からなのでしょうか?お母様の教育の賜物でしょうか?1,3が特に興味深かったです。続編を待っています。

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